昨晩は愛知県の丸石醸造株式会社さんが醸す、二兎(にと)「純米吟醸」備前雄町五十五別誂しぼりたて生酒をいただきました。
肩に貼ってある帯にはもう少し詳しく、別誂限定少量仕込みしぼりたて生酒と書いてあります。裏ラベルには、先を見るために通常の二兎とは違う造りをしてみました。レギュラーの二兎との違いをお楽しみください。とあります。
現在までで伝わってきている情報では、新たな酵母にチャレンジしたとのことですが、果たしてどんなイメージに仕上がっているのか?、とても楽しみです。二兎も人気が出てきて一部では入手困難です。特に少量生産のこのお酒は、由紀の酒-日本酒談義-突撃隊長のMASAさんにお願いして入手してもらいました。
開栓は一週間前です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。ほとんど色はなく、しぼりたてらしくほどほどの澄みかたをしています。
上立ち香は程よく穏やかで、マスカットを思わせるように香ります。僅かではあるが乳酸系の香りもまざる。このあたりはいかにも現代風のイメージを彷彿とさせます。
含むと、ファーストコンタクトからすこぶる優しく、滑らかな甘味。いい甘味だなぁ、なんという柔らかさ。早く飲んであげなくては!と言うやや儚げな印象もあります。この味の出方は一時期の而今を思わせます。後半はしっとりと棚引きながら引いていきます。
もう一度注意深く含む。こ、この二兎は優しさと濃さの二兎を追ったか?。後半の味わい深さは後に引くものがあります。発酵力はそれほど強くない酵母なのか?、それとも酸を強くは感じないので、汲水歩合を抑えめにしたのか?。相変わらず楽しい二兎を堪能できました。旨いっす。
二兎(にと)「純米吟醸」備前雄町五十五別誂しぼりたて生酒 データ
醸造元 | 丸石醸造株式会社(愛知県岡崎市) |
---|---|
使用米 | 備前雄町55%精米 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 南アルプス明石山系伏流水、誉の水(軟水) |
杜氏 | 片部州光(社員杜氏) |
製造年月 | 2017/11 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,593円(税別) |
購入 | MASAさんにお願いしました |
二兎(にと)「純米吟醸」備前雄町五十五別誂しぼりたて生酒に関するリンク
日本酒ガイド > 愛知県 > 二兎(にと)丸石醸造株式会社
二兎(にと)「純米吟醸」備前雄町五十五別誂しぼりたて生酒に関するブログ
2016/07/06 二兎(にと)「純米大吟醸」備前雄町48生原酒
愛知県の丸石醸造株式会社さんが醸す、二兎(にと)「純米大吟醸」備前雄町48生原酒を飲んだ感想。特徴のある甘味が口中には残らないが、脳裏に残る。全体は間違いなくさらさらしているが、その中に粘度があるかのような甘味。まさに二兎を得ている!。
2016/05/22 二兎(にと)「純米吟醸」雄町五十五
愛知県の丸石醸造株式会社さんが醸す、二兎(にと)「純米吟醸」雄町五十五を飲んだ感想。雄町の溶けた甘味を期待すると辛口を感じ、すっきりとした辛口を期待すると、程よく甘味を感じさせてくれる。アリスの白ウサギを探しているうちに、あべこべの世界に入り込んだようです♪。
コメント