昨晩は愛知県の丸石醸造株式会社さんが醸す、二兎(にと)「純米吟醸」出羽燦々五十五生原酒をいただきました。
二兎は名が示す通り、“相反する二つの方向性をどちらも追い求める!”を目指して、丸石醸造さんが雄町と山田錦にこだわり立ち上げられた銘柄です。
んで、チャレンジタンクってことで山形県産の出羽燦々が登場していたので、由紀の酒-日本酒談義-突撃隊長のMASAさんにお願いして入手してもらいました。
手元に来たのは8月でしたが、このブログの不調もあり開栓が遅れました。ようやく飲める♪
ここで出羽燦々についておさらいしておきます。1985年に山形県農業試験場にて母株(種子親)に美山錦、父株(花粉親)に華吹雪(青系酒97号)を交配、その後選抜・育成を繰り返し、山形酒49号の系統名で1995年山形県奨励品種に採用、1997年品種登録。美山錦と比較し、耐冷性、耐倒伏性、心白発現率、蒸米吸収率にすぐれるが、耐病性にやや弱い。成熟期は中生の中、玄米千粒重が大きい品種。砕米率は60%精米で9.9%、40%精米で15.2%と低く、硬めの酒米で高精白できる。素晴らしい酒米のようですね。
裏ラベルには、
出羽燦々米の特徴である柔らかさと幅のある味わいを求めて低温で丁寧に造りました。旨味・甘味が広がり、酸と透明感あるキレが全体をまとめています。
とあります。出羽燦々の柔らかさ…、堪能したいと思います。
開栓は昨日です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。ほとんど色はなく綺麗に澄んでいます。
上立ち香は程よく穏やかで、羽二重餅のように香ります。非常にうっすらとではありますが、栗も混ざるか?。おっ、これは犬山名物、「もちたけ」さんの栗羽二重♪。
含むと、ジューシーな中でも、流れるようなラインの甘味。起伏が激しくない分、酸もほどほどに隠れており、何とも心落ち着く雰囲気です。
テーブルに付き、座りなおしてもう一度注意深く含む。平静を装うかのように、穏やかな甘味のカードを滑り込ませてくる。しかし、こちらも見逃してはいない。あの口元の緩み、相手は自信たっぷりだ。アップカードは7(7号酵母)なのに。こちらは8&9のseventeen、ゆっくりやりたい(飲みたい)、当然ステイだ。ディーラーのもう一枚が、10やA以外はもう一枚引くルール。絵札が入っていたとしても引き分けだ。そしてバストの可能性が高い。
まさか…、入っているのか?、18が!(Aが!)。心地よい空間に、ほんのり漂う香り。そして…、…、目に飛び込んできたのはハートのエース。お見事でした。旨いっす。
二兎(にと)「純米吟醸」出羽燦々五十五生原酒 データ
醸造元 | 丸石醸造株式会社(愛知県岡崎市) |
---|---|
使用米 | 山形県産出羽燦々55%精米 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 南アルプス明石山系伏流水、誉の水(軟水) |
杜氏 | 片部州光(社員杜氏) |
製造年月 | 2017/07 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,630円(税別) |
購入 | MASAさんにお願いしました |
二兎(にと)「純米吟醸」出羽燦々五十五生原酒に関するリンク
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二兎(にと)「純米吟醸」出羽燦々五十五生原酒に関するブログ
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