昨晩は愛知県の丸井合名会社さんが醸す、楽の世(らくのよ)「純米」山廃無濾過瓶火入れR2BYをいただきました。
何年か前、俗に楽の世の売人と呼ばれる酒仲間の河合さんに教えていただき、その圧倒的な個性に面白さを感じたお酒です。
全量山廃!、全量四段!、全量無濾過!。基本的な造りは剣菱への桶売り時代と何も変わらないらしいのですが、剣菱とは結構異なる、さらに個性あふれるお酒に仕上がっています。
また近年、造りも蔵元杜氏となり、バランス良く、その面白さにも磨きがかかっております。
楽の世(らくのよ)「純米」山廃無濾過瓶火入れR2BY レビュー
開栓は5月7日(日)で、約一ヶ月経過してのレビューとなります。品温は自分としては高めの15度くらいから始めました。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。熟成酒らしい見事な山吹色で、無濾過らしくほどほどの澄み方をしています。
上立ち香は、穏やかでこっくりほんのり老酒様にもっちりと香ります。開栓当初にあった揮発感は幾分薄れました。
含むと、……、ぐわっと面で迫りくる旨味。甘味も強めにありますが、酸がさらに両腕を伸ばすので甘すぎることはなく、厚みとなって正に塊となって主張してきます。これだけの重厚感にもかかわらず、以外にも後半は切れを感じさせてくれます。もちろんスッパリと口中から無くなるのではなく、余韻があります。温度がさらに上がると、スパイシーさが加わり、輪郭をはっきりさせたようなテクスチャー。
もう一度注意深く含む。やっぱり温度で、その面白さに拍車を掛けます。本来自分の好きな温度帯は人肌なんですが、このお酒は人肌以外が実に面白い。冷温も意外に面白く、スパイシーさを少し抑えた楽しみ方ができます。もっとも面白いのは50度ほどの熱燗で、塊のような旨味とほぼ同時に酸から来るのか?不思議な爽やかさがビシバシと伝わってきます。旨いっす。
この日合わせたのは、鉄板ナポリタン。フライパンではありますが、やけたケチャップの旨味、甘味。粒胡椒のピリピリを半分火の通った卵が和らげる。これはもしや名古屋名物のあんかけパスタだって行けるのでは?。あのちょいと濃い目のスパイシーな旨味のパスタにもぜひ合わせてみたい。
楽の世(らくのよ)「純米」山廃無濾過瓶火入れR2BY データ
醸造元 | 丸井合名会社(愛知県江南市布袋町) |
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使用酵母 | - |
使用米 | 国産米70%精米 |
アルコール度 | 18度 |
仕込水 | 木曽川伏流水 |
杜氏 | 村瀬幹男(蔵元杜氏) |
製造年月 | 2021/03 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,500円(税別) |
購入 | リカーショップはら |
楽の世(らくのよ)「純米」山廃無濾過瓶火入れR2BYのYouTube
楽の世(らくのよ)「純米」山廃無濾過瓶火入れR2BYに関するリンク
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丸井合名会社さんオフィシャルサイトは2023-06-16現在、確認されておりません
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