昨晩は岐阜県下呂市の天領酒造株式会社さんが醸す、天領(てんりょう)「大吟醸」天のしずく生貯蔵原酒をいただきました。
由紀の酒が始まって間もない2002年の頃、関東の酒仲間に岐阜に「天のしずく」という銘酒があると教えていただき、入手が簡単ではなかったこのお酒を何とか手に入れ飲んだのを思い出します。
当時は生貯蔵原酒ではなく生原酒でしたが、亀の翁を飲んだ時のような感動をしたのを思い出します。毎年岐阜の地酒に酔うでは、確認させていただいておりましたが、パッケージも変わった今、もう一度自宅でもじっくり飲みたくなったので、購入してきました。当時の感想は下記リンクを参照ください。
ここで岐阜県の酒造好適米「ひだほまれ」についておさらいしておきます。1972年に岐阜県高冷地農業試験場において、母株(種子親)に「ひだみのり(飛騨21号)」と「フクノハナ(奥羽260号)」の子、父株(花粉親)に「フクニシキ(奥羽245号)」を交配し飛系38号を得る。1981年、「ひだほまれ」と命名、翌1982年、育種開始から十年の歳月をかけて種苗法登録。非常に大粒で千粒重は28.6g、心白の発現が良く、たんぱく質が少ない。耐冷性、耐いもち病、耐紋枯病に優れる。急激な乾燥は胴割れに注意が必要。高精白は難しい。醪でよく溶け、深みのある味わいになる。
開栓は五日前です。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。綺麗に澄んでおり、色もほとんど着いていません。
上立ち香は穏やかながら心地よく、メロンを思わせるように香ります。何とも風格のある我が家好みのいい香りが出ています。
品温5度ほどで含むと…、スッキリと綺麗な甘み。酸をほとんど感じさせない、何とも純粋な甘みは、香りと同様に高貴な印象で飲ませてくれます。後半は少し長めに余韻が伸びる。
やや品温が上がってから、もう一度注意深く含む。おお、ひだほまれらしい旨味が、あちらこちらに手足を伸ばす。やや品は失うが、その分妖艶。旨いっす。
この日合わせたのは、サンマの刺身、揚げ出し豆腐。サンマはわさび醤油でも問題なく美味しかったのですが、この醤油がやや熟成しており、ひだほまれの旨味を変に引き上げました。断然相性よく感じたのは揚げ出し豆腐。酒の綺麗な旨味と、揚げ出し豆腐の出汁や脂がマッチしていました。お試しあれ。
天領(てんりょう)「大吟醸」天のしずく生貯蔵原酒 データ
醸造元 | 天領酒造株式会社(岐阜県下呂市) |
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使用米 | ひだほまれ45%精米 |
日本酒度 | +2~+3 |
酸度 | 1.3~1.4 |
アミノ酸度 | 1.1~1.2 |
アルコール度 | 17度以上18度未満 |
仕込水 | 飛騨霊峰「位山」伏流水(軟水) |
杜氏 | 片桐一成 |
製造年月 | H28/03 |
容量 | 720ml |
価格 | 2,500円(税別) |
購入 | 名鉄百貨店 |
天領(てんりょう)「大吟醸」天のしずく生貯蔵原酒 YouTube
天領(てんりょう)「大吟醸」天のしずく生貯蔵原酒に関するリンク
日本酒ガイド > 岐阜県 > 天領(てんりょう)天領酒造株式会社
天領(てんりょう)「大吟醸」天のしずく生貯蔵原酒に関するブログ
2002/05/31 天領(てんりょう)「大吟醸」天のしずく
岐阜県の天領酒造酒造株式会社さんが醸す、天領(てんりょう)「大吟醸」天のしずくの感想。いい甘みだ!。含んだ時のほうがよりメロンなのが好印象です。爽やかに甘味を演出した後は、適度に余韻を残して切れていきます。
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