昨晩は岐阜県の御代桜醸造株式会社さんが醸す、津島屋(つしまや)外伝「純米大吟醸」四十一才の春をいただきました。
毎年、杜氏の酒向博昭さんの年齢を刻んでいくこのお酒は、「出品酒に神経をすり減らすより、皆さんに飲んでいただける一般の酒に愛情を注ぎたい。」と考える酒向杜氏自身がもっとも飲みたい、飲んでいただきたいお酒を具現化した商品です。
先日の「岐阜の地酒に酔う」というイベントでも試飲させていただきましたが、レベルの高い岐阜の吟醸の中でもこの「四十一才の春」はもっとも好みのお酒でした。私だけでなく由紀の酒突撃隊長のMASAさんも同様の感想でしたので、酒質の高さが伺えます。
味わいのある題字は岐阜市生まれ、岐阜県各務原市在住の書家、遠藤泉女さんの作品です。ラベルの題字の横に押してある落款は「泉」だそうです。
裏ラベルには・・・
当家創業時の屋号である「津島屋」は日本酒の限りない可能性への新たなる挑戦と、酒縁への感謝のこころの結晶です。私、杜氏酒向の年齢を刻む春の新酒は、本年も無事に醸し上げることが出来た慶びに溢れます。
と書かれています。自宅でじっくり飲む前に確認できているので、安心して開栓できます。
いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。夏の訪れを待ち望むかのような、晴れ渡った春の青空のように綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、心地良く華やかに林檎を思わせるように香ります。嫌みなほどの強さでは決してなく、鼻腔をくすぐるかのような上品な香りです。我が家好みのいい香りが出ています。
含むと、……、ナイス!。グッジョブ!。何とも美しいほのかな甘味。酸の押し出しがない分、味わいも上品で香りからのストーリーを感じます。いい酒だなぁ。
もう一度注意深く含む。何か落ち着く。いかにも争いを好まないと言う穏やかな性格が伺える。いつも心に余裕があり、リラックスさせてくれます。旨いっす。
※とびっきり部門 由紀の酒 Best of the year 2017 金賞受賞
津島屋(つしまや)外伝「純米大吟醸」四十一才の春 データ
醸造元 | 御代桜醸造株式会社(岐阜県美濃加茂市) |
---|---|
使用米 | 契約栽培山田錦50%精米 |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 木曽川伏流水(硬度40・軟水) |
杜氏 | 酒向博昭 |
製造年月 | 2017/03 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,900円(税別) |
購入 | 酒のひろせ |
津島屋(つしまや)外伝「純米大吟醸」四十一才の春に関するリンク
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