昨晩は岐阜県の御代桜醸造株式会社さんが醸す、津島屋(つしまや)「純米」石狩産吟風無濾過生原酒をいただきました。
「津島屋」は創業当時の屋号で、もともとは活気溢れる宿場町の団子茶屋からのスタートだったそうです。人々の触れ合いのある当時を想い、蔵元、酒販店、飲み手の絆を深める原点回帰の酒として、2012年4月より銘柄としての「津島屋」が生まれました。
そんな意味もあり、津島屋は蔵元と酒販店双方向の意見交換ができる所のみの限定流通となっています。
使用米の北海道石狩産「吟風」をおさらいしておきます。
吟風は北海道道立中央農業試験場において、広島で開発された「八反錦2号」と「上育404号」の子(F1)を母株(種子親)に、飯米の「きらら397」を父株(花粉親)として交配・育成された、北海道産の酒造好適米(空育158号)。1990年から育成が開始され1999年に吟風として命名、翌2000年に登録された。出穂・成熟時期は中生の早で、耐倒伏性はやや強い。タンパク質含有率や千粒重、心白発現にばらつきがあるため、改善を試みている。心白は大きくはっきりしているが、耐冷性に弱い。柔らかく芳醇な味わいになるとのこと。
裏ラベルには、
当家創業時の屋号である「津島屋」は、日本酒の限りない可能性への新たなる挑戦と、酒縁への感謝のこころの結晶です。北の大地から吹く風は、美酒誕生に願いを込めた人々の想いと温もりに溢れます。
とあります。ここのところ北海道産の酒米は注目度が高まっていますが、北の大地から吹く風、楽しみです。
いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。ラベルの青空のように雲ひとつなく、綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、程よく華やかに梨のように香ります。何かの花をも思わせ、心を落ち着かせてくれます。
含むと、ジュワっと広がる甘味と酸味。膨らむ旨みが、口中で描くラインは見事なハート型で、思わず「ZIP!」と唱えてしまう。含むたびに可愛らしく膨らみ、「ZIP!」を連呼。
もう一度注意深く含む。何だろう?この甘さ?。そうか!やっぱりZIP!だ。残念ながらこの春「あおぞらキャラバン」のコーナーを卒業した、「セレイナ」の独特の「ら」の音だ!。舌を巻くような何とも甘い発音だったが、そんな津島屋の甘さに舌を巻く。旨いっす。
今回、津島屋は八反錦の「純米吟醸」と山田錦の「特別純米」も同時購入しているので、順に紹介していきます。また久しぶりに四十一才の春にもありつけそうです。
津島屋(つしまや)「純米」石狩産吟風無濾過生原酒 データ
醸造元 | 御代桜醸造株式会社(岐阜県美濃加茂市) |
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使用米 | 石狩産吟風60%精米 |
アルコール度 | 16度 |
仕込水 | 木曽川伏流水(硬度40・軟水) |
杜氏 | 酒向博昭 |
製造年月 | 2017/01 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,400円(税別) |
購入 | 酒のひろせ |
津島屋(つしまや)「純米」石狩産吟風無濾過生原酒に関するリンク
日本酒ガイド > 岐阜県 > 津島屋(つしまや)御代桜醸造株式会社
津島屋(つしまや)「純米」石狩産吟風無濾過生原酒に関するブログ
2013/06/03 津島屋(つしまや)「純米大吟醸」窮め山田錦無濾過生原酒
津島屋(つしまや)「純米大吟醸」窮め山田錦無濾過生原酒
岐阜県の御代桜醸造株式会社さんが醸す、津島屋(つしまや)「純米大吟醸」窮め山田錦無濾過生原酒を飲んだ感想。想像していたよりも少し強めの甘味が膨らみ、じんわりとしみ込んできます。
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