昨晩は岐阜県の有限会社渡辺酒造店さんが醸す、W(ダブリュー)「純米大吟醸」出羽燦々50無濾過生原酒R4BYをいただきました。
Wシリーズは気軽に選んで飲んでもらえるよう特定名称は「純米」としか表記されていません。しかし全てのお酒が50%以上磨いていると言うことで、由紀の酒としては分類上「純米大吟醸」とさせていただいております。例年、米の種類が入れ替わりますが今期も10種類以上ありますので、選ぶのは悩まされます(笑)。
渡辺酒造店さんの出品酒5本を飲み比べる会の時(1年半前)に、プラスアルファで用意した分です。多すぎてそのままストックしたのですが、生酒なのに飲む機会を逸しておりました。
出羽燦々、金紋錦、千本錦、美郷錦とありますので、順に紹介してきます。
ここで出羽燦々についておさらいしておきます。1985年に山形県農業試験場にて母株(種子親)に美山錦、父株(花粉親)に華吹雪(青系酒97号)を交配、その後選抜・育成を繰り返し、山形酒49号の系統名で1995年山形県奨励品種に採用、1997年品種登録。美山錦と比較し、耐冷性、耐倒伏性、心白発現率、蒸米吸収率にすぐれるが、耐病性にやや弱い。成熟期は中生の中、玄米千粒重が大きい品種。砕米率は60%精米で9.9%、40%精米で15.2%と低く、硬めの酒米で高精白できる。
出羽燦々と言えば、その燦々にちなんで、33%精米で3,333円と言うお値打ちなお酒も以前はありましたが、完全に味わいが価格を超えているのが嬉しい酒米です。
W(ダブリュー)「純米大吟醸」出羽燦々50無濾過生原酒R4BY レビュー
生の熟成酒と言うこともあり、品温はちょっと冷やしすぎ?のマイナス5度から15度くらいまでで楽しみました。せっかく冷蔵庫の設定温度がマイナス5℃にできるようになったので、お猪口も一緒に冷やしてのぞみました。開栓は昨年の10月1日で約3ヶ月経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。無濾過生原酒としては比較的綺麗に澄んでおり、色もほとんどついていません。
上立ち香は、心地よく華やかに、イチゴを思わせるように香ります。うん♪このベリー系の香り…いいなぁ。我が家好みの香りです。
含むと、・・・、甘い!。生で熟成したことによる部分もあるかもしれませんが、出羽燦々の硬い米質のイメージとは違い、ちゃんとダブリューシリーズになっています。品温が低かったことも良かったのか?、結構な甘さながら崩れていません。以前見せていただいたダブリューシリーズの粕歩合は総じて低く、うまく溶かしているなぁと言う印象だったのですが、溶かしながらも、コメのネガティブな部分を感じさせないのが素晴らしい。後半は酸とのバランスも良く、余韻を見せつつ切れていきます。
もう一度注意深く含む。今まであまり味わったことのない飲用温度のマイナス5。少ない経験ながら、低い温度は苦みをよく感じたものだが、今回のダブリューは苦みがほとんどなく甘味が勝つ。温度が上がってからの引き際よりも、間違いなく気持ちよく引くので飲みすぎ危険な酒となっています。旨いっす。
この日合わせたのは、スンドゥブ。丸大食品さんのパウチになったスープが最近のお気に入り。辛みがしみ込んだ豆腐とダブリューの甘味の化かしあい。結構楽しい!。お試しあれ。
W(ダブリュー)「純米大吟醸」出羽燦々50無濾過生原酒R4BY データ
醸造元 | 有限会社渡辺酒造店(岐阜県飛騨市古川町) |
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使用酵母 | M310酵母 |
使用米 | 出羽燦々50%精米 |
日本酒度 | -0.5 |
酸度 | 1.5 |
アミノ酸度 | - |
アルコール度 | 17度 |
仕込水 | 瀬戸川伏流水(軟水) |
杜氏 | 北場広治(南部杜氏) |
製造年月 | 2023/05 |
容量 | 1.8L |
価格 | 2,900円(税別) |
購入 | - |
W(ダブリュー)「純米大吟醸」出羽燦々50無濾過生原酒R4BYのYouTube
オンライン日本酒会「W(ダブリュー)を楽しむ会
W(ダブリュー)「純米大吟醸」出羽燦々50無濾過生原酒R4BYに関するリンク
日本酒ガイド > 岐阜県 > W(ダブリュー)有限会社渡辺酒造店
W(ダブリュー)「純米大吟醸」出羽燦々50無濾過生原酒R4BYに関するブログ
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