昨晩は岐阜県の有限会社渡辺酒造店さんが醸す、W(ダブリュー)「純米大吟醸」越の雫(こしのしずく)無濾過生原酒をいただきました。
以前から自宅でじっくり飲み比べしたいと思っていた、W(ダブリュー)シリーズ。蓬莱で有名な蔵ですが、このW(ダブリュー)シリーズは近場の酒販店さんに取扱いがなく、随分ひっぱられました。高山に旅行に行ったときに4種類購入してきましたので、順に紹介していくシリーズ第二弾「越の雫」です。
少量受注生産のため、次のW(ダブリュー)シリーズ入荷は春以降のようですが、酒販店情報では今期は越の雫はないそうです。貴重な飲み比べ体験となりそうです。
自宅で渡辺酒造店さんのお酒を飲むのは随分久しぶりで、前回紹介した、W(ダブリュー)「純米大吟醸」穀良都(こくりょうみやこ)無濾過生原酒以外は、何とこのブログには記録が残っていません。さかのぼって調べると2003年の※1.蓬莱(ほうらい)「大吟醸」超吟しずく以来でした。
ここで使用米の越の雫(こしのしずく)について確認しておきます。越の雫は、1988年(昭和63年)、福井県大野市のテラル越前農業協同組合において、母株(種子親)に兵庫北錦、父株(花粉親)に美山錦を交配し、育成・選抜を繰り返し、1999年(平成11年)に安定(大系5号)。2003年(平成15年)に品種登録された。成熟期は早生(わせ)の晩。「五百万石」と比較して、成熟期がやや遅く、耐倒伏性が強い。「美山錦」と比較して、稈長が短く、精玄米千粒重が大きい。心白出現率も多い。
醸造特性は、やや硬くタンパク含有が五百万石よりも低い。高精白が可能で吟醸酒づくりにも向いている。
越の雫を使ったお酒は、外では一本義や常山で経験がありますが、自宅でじっくりといただくのはこれが初めてなので楽しみです。
開栓は一週間前です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。非常にわずかですが黄色く色づき、比較的綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、心地よく華やかにマスカットのように香ります。いかにも我が家好みの香りでうっとりさせられます。穀良都と飲み比べた感じでは、僅かに越の雫の方が香り高いか。
含むと、おお、綺麗な甘味。昔飲んで感動した、手取川の大吟醸をほうふつとさせます。酸味をほとんど感じさせずに、奥からにじみ出てくるほのかな甘み。後半の切れ上がりも見事で、後味はすっきりとしています。
今回はそのまま放置し、温度を常温近くまで上げてみました。うん、うん、旨い♪。少し幅を広げたか?、わかりやすい甘味がポワンっと可愛らしく膨らんでいます。冷酒の時とは打って変わって、甘味と酸味のバランスがいかにも今風。後半はわずかな余韻を残し、大吟醸らしく収束。旨いっす。
あては、チョレギサラダにサラダチキンのプレーン味をトッピング。このサラダを食べながら平昌オリンピックのダイジェストを楽しんでます。ほんのりニンニクのきいたドレッシングの酸味が、絶妙に酒に合うのでお試しあれ。
W(ダブリュー)「純米大吟醸」越の雫(こしのしずく)無濾過生原酒 データ
醸造元 | 有限会社渡辺酒造店(岐阜県飛騨市古川町) |
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使用酵母 | M310 |
使用米 | 越の雫50%精米 |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 1.1 |
アルコール度 | 17度 |
仕込水 | 瀬戸川伏流水(軟水) |
杜氏 | 岡田喜栄治(南部杜氏) |
製造年月 | H29/12 |
容量 | 1.8L |
価格 | 2,618円(税別) |
購入 | 未来堂 |
W(ダブリュー)「純米大吟醸」越の雫(こしのしずく)無濾過生原酒に関するリンク
日本酒ガイド > 岐阜県 > W(ダブリュー)有限会社渡辺酒造店
W(ダブリュー)「純米大吟醸」越の雫(こしのしずく)無濾過生原酒に関するブログ
※1.蓬莱(ほうらい)「大吟醸」超吟しずく
2017/08/26 岐阜の地酒に酔う2017in岐阜
2018/02/09 W(ダブリュー)「純米大吟醸」穀良都(こくりょうみやこ)無濾過生原酒
岐阜県の有限会社渡辺酒造店さんが醸す、W(ダブリュー)「純米大吟醸」穀良都(こくりょうみやこ)無濾過生原酒を飲んだ感想。何だろう?、この幸せそうな表情。都会の洗練された印象とはやや違い、何処か憎めない穏やかな笑顔。おっとりした性格のお酒でした。
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