昨晩は長野県の株式会社小野酒蔵店さんが醸す、夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟生酒28BYをいただきました。
このお酒は昔から大好きで、見つけたら我が家に保護してあげることにしています。以前よりやや価格が上がっていますが、それでもコストパフォーマンスの良いお酒であることに変わりありません。
装いも少し変わりました。題字がパープルの箔となってゴージャスになっています。また以前は肩ラベルにサブタイトルが表示されていましたが、今回はちゃんとラベルに「辰の吟」の文字が収まっています。千社札よろしく斜めにデザインされていた「なまざけ」の文字も、辰の吟の下に漢字で「生酒」と収まっています。
島崎藤村の代表作「夜明け前」との関係をおさらいしておきます。小野酒蔵店さんオフィシャルサイトからの抜粋です。
藤村の父、島崎正樹がたびたび小野の地を訪れていたことから、この地のことが「夜明け前」にも登場し、深い繋がりがあることや、醸造元の創業が日本の夜明け前の時代と言われる明治維新前夜である「元治元年」(1864年)であることより、昭和47年に島崎藤村生誕百年を記念して、販売を考案。商標「夜明け前」の名は、島崎藤村の嫡男、初代藤村記念館理事長、故島崎楠雄先生より直接使用する事を許可していただいたものです。
これまで飲んできた夜明け前「辰の吟」は、いずれもその名に恥じることのない素晴らしいお酒でした。久しぶりに堪能してみたいと思います。
開栓は10日前です。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんどついておらず綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、心地よい程度に華やかでリンゴを思わせるように香ります。完全に吟醸のレベルの香りにうっとりとさせられます。
含むと、穏やかな口当たりにきらりと光る甘味発見。酸の押し出しが弱い分、上品な甘味です。当たりが非常に柔らかい分、後半の引きもさばけ良く、すっきりとなくなります。
もう一度注意深く含む。この抵抗なく喉を通る感覚!、これは昔から欲しくてついに見つけて購入したスペースワープだ。緩急をつけて転がる鉄球。若干アクロバティックな部分もあるが、うまく衝撃を吸収し柔らかく滑る。ずっと見ていられそうです。
いいなぁ。最近は原酒で酸味のあるものに対する抵抗感もなくなってきてはいるが、やっぱりこのくらいのアルコール度数のほうが断然飲みやすい。濃いからリッチとなるとは限らないところが、米を磨いているお酒の面白さですよね。旨いっす。
夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟なまざけ26BY データ
醸造元 | 株式会社小野酒蔵店(長野県上伊那郡辰野町小野) |
---|---|
使用米 | 兵庫県産山田錦60%精米 |
使用酵母 | アルプス酵母 |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 1.2 |
アミノ酸度 | 0.8 |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 中央アルプス(霧訪山)伏流水 |
杜氏 | 佐相道宏(南部杜氏) |
製造年月 | 29/10 |
容量 | 1.8L |
価格 | 2,400円(税別) |
購入 | 酒商マルタカ |
夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟生酒に関するリンク
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夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟生酒に関するブログ
2015/12/15 夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟なまざけ26BY2本目
長野県の株式会社小野酒蔵店さんが醸す、夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟なまざけ26BYを飲んだ感想。なるほど~、桐谷美玲さんが和服着てたたずんでいる♪。なんともしっとりとした優雅な時を感じさせてくれます。
2015/05/14 夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟なまざけ26BY
長野県の株式会社小野酒蔵店さんが醸す、夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟なまざけ26BYを飲んだ感想。この透明感!、これは桐谷美玲さんだ。やや線が細すぎて、少し頼りない?。そこがまたいいんではないでしょうか。お酒の好みとしてはね♪。
2013/05/18 夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟なまざけ
長野県の株式会社小野酒蔵店さんが醸す、夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟なまざけを飲んだ感想。より明確なリンゴが吹きぬけます。まるで美しいロングの黒髪をなびかせチリンチリンと自転車で追い抜かれた時に感じたかのよう。
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