昨晩は長野県の株式会社小野酒蔵店さんが醸す、夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟生酒R2BYをいただきました。
大好きな辰の吟なまざけが飲みたくなると、酒商マルタカさんまで行くと言う感じになっています。前回飲んだのはH30BYだったようで、杜氏さんが変わる直前(佐相道宏南部杜氏)だったようです。今回紹介の分から、新しい杜氏(清都幸大)さんのお酒だそうで、和醸良酒を意識されているとのことで楽しみです。
これも「2021年版、一升瓶価格4,000円までの良い酒9選」に入れたかったのですが、一年以内に飲んだ中で!と言う条件に合致せず涙を飲んだお酒です。
夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟生酒R2BY レビュー
島崎藤村の代表作「夜明け前」との関係については、前々回紹介しておりますのでそちらを参照ください。
開栓は7月11日(日)で約二週間経過しております。いつもの一合蛇の目猪口に八分目ほど注ぎます。色はほとんどついておらず綺麗に澄んでいます。
上立ち香は、心地よく華やかにリンゴを思わせるように香ります。香り豊かな系統ながら嫌みはなく、あくまで自然な雰囲気の香りの出方にうっとりとさせられます♪。
含むと、…、そうそう♪、このファーストタッチ。脅かすようなことなく見せる甘味のメリハリ。大きくサイドチェンジしてきた球を、何事もなく吸い付くようにトラップし、瞬時に次の展開へ持って行く技術。後半は雑味ない印象の酒らしく、早めに綺麗に捌けていきます。
もう一度注意深く含む。美しい色味ながら決して濃くはない。これはランタナのフローティングフラワーだ。ペールトーンの全体像の中でもアウトフォーカス部分はさらに現像で明瞭度を下げ、柔らかく表現。旨いっす。
ランタナの花手水 Floating lantana 2021-07-14
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar 2/50 ZE
f/5.6、1/30sec、ISO-100、WB-4600K
この日合わせたのは、豆サラダカプレーゼ。一口モッツァレラ、ミニトマト、ひよこ豆、青エンドウ、赤インゲン。これにイタリアンドレッシング。全ての旨味を「夜明け前」が爽やかに引き締める。お試しあれ。
夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟生酒R2BY データ
醸造元 | 株式会社小野酒蔵店(長野県上伊那郡辰野町小野) |
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使用米 | 兵庫県産山田錦特等米60%精米 |
使用酵母 | - |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 1.2 |
アミノ酸度 | 0.8 |
アルコール度 | 15度 |
仕込水 | 中央アルプス(霧訪山)伏流水 |
杜氏 | 清都幸大 |
製造年月 | H3/2 |
容量 | 1.8L |
価格 | 2,400円(税別) |
購入 | 酒商マルタカ |
夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟生酒R2BYのYouTube
夜明け前(よあけまえ)「特別本醸造」辰の吟生酒R2BYに関するリンク
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